ドラマ『カルテット』が面白い

今期のドラマで今のところ継続して観ているのは、『バイプレイヤーズ』と『カルテット』の二本である。ビデオで残しているものは他にもあるが、時間があるときにまとめて観る予定で、時間が取れなければ消されてしまう運命だ。

 

さらっと観ているだけなので、深い考察をするつもりはないが、とにかく会話が洒落てて面白い。普段ぼんやり思っていることを、ときに鋭く、ときに繊細に、ときに叩きつけるようにぶつけ合う。登場人物全てが謎めいていて、一話一話で大胆に種明かしされていくのだが、人間関係がこじれ切っているので何も解決されているように見えず、複雑に絡んだ糸が無理やり引っ張られて解けない結び目がどんどん増えていくようだ。

 

出演者も芸達者な人が揃っていて、難しい脚本を素晴らしいドラマにしている。目が笑っていない娘の怪演にはちょっと驚いた。脚本家は最高の離婚を書いた人だそうだが、あのドラマも会話が最高に良かった。カルテットがそこを超えてくるかどうか、大いに期待している。

 

突然、クドカンが超重要人物で登場したのにも驚かされた。キャスティングも素晴らしい。視聴率はそこまで高くないようだが、中盤を迎えて盛り上がってきたので、楽しみだ。

 

バイプレイヤーズについては、また今度考えよう。こっちも芸達者が揃っていてなかなか面白い。