(ネタバレあり)映画『DEATH NOTE Light up the NEW world』を観てきた

新作映画のデスノート続編を観てきた。ネタバレを気にせずに感想を書いてみる。

 

まず前提として、原作マンガ、前作映画、そのスピンオフ映画は全て鑑賞済みである。細かいツッコミ所はあれど、どれも楽しめた。かなり前なので、記憶違いはあると思うけど。

 

以下ネタバレ。

 

神大王って設定、前からあったっけ…あったような気もするな…って所にいきなり引っかかる。マンガ再読しとくべきだったか。

 

前作はLもライトも、そういうことか、頭いいな、やられたなと思わせてくれたが、今作はあまり思わなかった。何だか、竜崎の行動が行き当たりばったりにしか感じられないし…ただの様子がおかしな人にしか思えなかった。自分にとってMOZUの印象が強過ぎたのが悪かったかも。ワイミーズハウスのサポートがあまり感じられなかったのもマイナス。

 

ロシアから始まったから、もっとワールドワイドに展開するのかと思いきや、やっぱり日本に集中してるのはどうかと。菅田将暉(役名覚えてない)があっさり殆どのノートを手にしちゃうし。ハッカーってそんなに万能なのか?エンジニアの端くれとしては、最近のハッカー何でも出来ちゃう的な風潮にはついていけない。あと、山登りの服装には笑った。

 

遺伝子を残した、っていうのもよくわからない。クローン技術はないだろうし、誰かに人工授精して産ませたってこと?それに、みんな簡単に死神の目の契約をし過ぎだろう。死神も人間の言うこと聞き過ぎだし。

 

新生キラについては…キラに傾倒し過ぎて、自分がデスノートを手に入れた時に完全に取り込まれたってことか?元々歪んだ正義感を持っていたということか。竜崎を生かしておいたのは、手駒として利用するため?菅田将暉に目を付けて、デスノートを渡して集めさせ、自分は捜査官としてそれを追うことで最終的に勝者になろうとしたのはわかる。

 

説明が足りないのは、短い時間で何とかまとめるのに苦労したのかな、という気はする。全体的に伏線が薄くて唐突な印象が拭えなかった。前作を観た後だと、映画全体の仕掛けが前作の焼き直し感が強くて、膝を打つ納得感がない。最大の問題点は結末だが…はっきりとは言わないが、デスノートで大事なことは、キラが最期は惨めに死ぬ所だと思っている。

 

杏のダンナは、もう少し演技を頑張って欲しい。寄生獣がハマリ役って…声質が良くないのかな?主役の重厚感がない。簡単に変えられるものじゃ無いけど。

 

前作の生き残りがポロポロ死ぬのは哀しかった。ミサミサはあれで良かったのかな…ちょっと大人になって、自分のしてきた事を自覚したのか。死神の目の契約をしまくってもう寿命が無いから、幸せな死に方を選んだということか。ただ、罪のない人を何人も殺してる以上、もっと惨めに死んでもよかったのかも。

 

色々文句は書いたが、デスノート愛ゆえ、ということで。いろんな意味で楽しめたので、チケット代の価値はあったと思っている。

 

映画が終わってエンドロール中に退席する人は、ちょっとだけ損するかも、とだけは言っておこう。