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弱気

明け方に目が覚めて、トイレに行ったあとベッドに横になり、何とは無しにぼうっと漠然とした不安に襲われた。

病気のこと、仕事のこと、老後のこと…。最近死に方についても考えてしまう。これまでも考えない訳ではなかったが、今年、歳の近い兄が癌で死んでしまったからか。弱気な自分に情けなくなったが、なかなか切り替えられないうちに寝入っていた。

持病があり、十年治療してやっと数値が安定した矢先に、同じ病気を持っていた兄が逝ってしまった。兄と自分は違うと言い聞かせていても、時折弱気が顔を出す。そうして笑顔を忘れていると免疫力が下がり、悪循環になっていたのだろう、健康診断の数値がかなり悪化していた。

子供の頃から付き合ってきた病気だし、多少の数値の変化を気にしても仕方がないとは思っていても、日々覚悟を持って生きていきたいと思っていても、漠然とした死の恐怖に対する武器にはなり得ないのだと気付かされた一日だった。

 

諦めること、開き直ることが自分にはできると思っていた。大事な試合で、死んでもいい覚悟でタックルにいっているつもりだった。だがその覚悟は嘘で、いつもより少しだけ思い切りが良くなっただけで、死んでもいいなんてこれっぽっちも思ってなかった事を思い知らされた。

何かトラブルがあっても、命まで取られる訳じゃない、という思いが何処かにあって、何とか冷静に対処できていたに過ぎない。自分の身体に対して、過信があったことは否めない。

 

太く短く生きればというが、今の自分は太くなんか生きていない。細く短くなんて、冗談じゃない。オレはまだ何事も成し得ていない。この身体の痛みは、昼休みにやった筋トレの成果であって、内臓の痛みなんかじゃない。太ってもいないし、禿げてもいない。

 

何が何でも生きてやる。