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ペルソナ5クリア直後の感想(ネタバレ)

PS4用ゲームソフト、ペルソナ5をクリアしたので徒然を書いていく。クリアに要した時間は、特に意識せずにやって約100時間だった。平均何時間かは知らないが。

率直に言って、大変楽しめた。睡眠時間を削って100時間もやったのだから、推して知るべしであろう。

ペルソナシリーズをここまでがっつりプレイしたのは、PS1で出た初代ペルソナ以来だ。ペルソナを召喚する度に挿まるCDアクセスに心を折られそうになった記憶と、いきなり裏ルートに入ってしまいストーリーがよくわからなかった記憶がある。だが全体の雰囲気は良かったのと、当時貧乏学生で暇だけはあったので、諦めずにクリアした。

ペルソナに手を出すのはそれ以来だ。ロード時間のトラウマが薄れたのかもしれない。ペルソナ3、4の評判がいいのも耳に入っていたので、今回思い切って購入してみた。

雑誌等の事前情報も入れず、攻略ページも2chも見ずに1周目を終わらせた時点の感想を書いてみる。これから情報を集めて、どのくらい見落としがあったのか調べるのが楽しみだ。

 

以下ネタバレ含む。

 

 

ゲーム全体を包む雰囲気はスタイリッシュで、デザイナーのセンスを感じた。ただ、怪盗のイメージカラーなのか赤黒が多用されているのだが、好きな色にカスタムできたら良かったかも。プレイ時間が長いので、気分転換として。まぁ、雰囲気が変わるとストーリーの印象も変わるので、あえて統一したのだろう。

キャラデザやグラフィックのレベルも高いように感じた。リアル過ぎないアニメ路線なのだが、世界観と融合していて良かった。ニャンコ好きには堪らないだろう。

サウンドも雰囲気が出ていて良かった。歌詞はよく分からないが、耳障りではない。ノリのいい曲、ゆったりした曲のメリハリがあって良かった。

システム、ユーザーインターフェースに関しては特に不満なし。仲間のスキル付け替えは、もう少し手軽に出来れば良かったかも。8枠あるが、SP消費の激しい技しか残せなかったので、道中とボス戦で切り替え出来れば便利だったかな。便利過ぎるから、やはりこのままでいいか。主人公は万能だし。

日常パートは、なんとなく、どことなく不自由を感じて過ごしていた学生時代が思い出され、ちょっとノスタルジーを感じてしまった。もっとも、遠い昔のイナカ町での生活と、現代の都心部での生活は全く違うのだが。何処かしらで管理されているような感覚が再現されている気がした。

考えて見たら、社会人になった今でもそんなに自由ではない訳だが。イナカから東京に出てきて結構経つが、イナカから見る東京のバーチャル感と、実際に住んでみてからの実感では全く違うので、このゲームは関東住みの人とそれ以外でゲーム世界の感じ方が違ってくるだろう。現実感と非現実感のバランスという意味で。そういえば、『すばらしきこのせかい』というDSのゲームがあったが、あれも渋谷を舞台にした名作だった。

 

最後に、おそらく一番のウリであり、賛否両論ありそうなストーリーについて。

大学時代に認知科学を少しだけ齧った者として、認知訶学に関する感想を述べて見る。人間が感覚器官から得ている情報は、脳内で取捨選択され、さらに補完増幅されて意識に上がってくる。つまり、人間は目で見たままを認識するのではなく、脳で世界を作っている。他人が世界をどう認識しているかは、他人にはわからない。もう少し進むと哲学の領域になってくるのだが、ペルソナ5ではここからフィクションとして飛躍し、何者かに与えられたスマホアプリで他人の認知世界に入ることができるようにした。

女神転生シリーズは神や悪魔が最初からいるものとして世界が作られているが、ペルソナシリーズでは日常から異世界に入り込んだ際、人の精神を具象化する依り代として神や悪魔の姿をした仮面を使う。そういう意味で、認知世界とは上手い切り口だな、と感心した。

他人の心の中は異世界と言っても過言ではない。他人に理解してほしい、他人を理解したいなんていうのは、甘えた幻想に過ぎない。他人の心を自分の中で再現してみたところで、それは自分の物差しで作ったイミテーションに過ぎない。などとドライな事を並べてみても、他人の心の中を盗み見たい、あわよくば自分の都合のいいように書き換えたい、という欲求は、余程の悟りを開いていない限り浮かんでしまうものだろう。心理学なんかに興味を持つ人は特にそうではないだろうか。

このゲームでは、他人の心を操る事ができるとして、自分の為に利用して利を得ようとする大人に、抑圧されても他人の為、理想の為に使おうとする若者との対決を描いている。なぜ主人公が選ばれたかなどの必然性や、探偵のその後などはっきりしない事も多いし、突き詰めて考えていくと理屈に合わない事ばかりだが、フィクションに御都合主義はあって当然なので、脳内補完してあげればいいだろう。

 

最後まで楽しく、ハッピーエンドを満喫したので、自分にとっては非常に良いゲームだった。最近はダークソウルとか気が滅入るゲームばかりやってたため、そのギャップも良かったのかも。2周目もやってみたいし、今から次回作が楽しみになっている。